毎日のお風呂掃除はどこまで出来ていますか?
浴槽洗いと石鹸カスを洗い流すぐらいで、カビやヌメリ掃除まではやれていないのでは?
お風呂は狭い場所ですが掃除箇所はたくさんあります。さらに水を使う場所なのでカビや水垢が出来やすくもあり厄介です。
今回は風呂掃除を徹底的にやる方法を丁寧にまとめます。
本記事でいう徹底的とは「一般家庭においては、ここまでやればOK」 というレベルを指します。
・天井や壁にカビや石鹸カスがなく綺麗なこと。
・風呂釜の配管や排水口が綺麗なこと
プロによる風呂掃除ではないので一般家庭でこれぐらいできていれば普通十分です。
この目標地点の実現のための情報をまとめます。
お風呂場の掃除をする箇所
お風呂場を徹底的に掃除をする、
と言っても風呂場の掃除場所には具体的にはどんなところがあるのでしょうか?
まずは全体像から見ましょう。
家庭により設備に多少の違いはありますが、掃除場所は下記のとおりです。
- 床掃除(石鹸カス、カビ)
- 天井・壁掃除(石鹸カス、カビ 、水アカ)
- 鏡の掃除(石鹸カス、水アカ)
- バスタブ掃除
- 風呂釜の管の掃除(
- 換気扇掃除(ホコリ、カビ)
- 風呂場のドア掃除(カビ、ホコリ)
- エプロン(カビ)
- 排水口掃除(髪の毛、ヌメリ)
- シャンプーボトルなどの掃除(石鹸カス、ヌメリ)
- 蛇口とシャワーヘッド (水アカ)
風呂場の汚れは3種類
お風呂場の掃除場所をみましたが、もしかしてこんな疑問をいだきませんでしたか?
- 場所ごとの掃除方法を覚えるの?
- 洗剤を使い分けるのは面倒そう
大丈夫、安心してください。
上記以外の汚れは、皮脂汚れや髪の毛など簡単に落とせる汚れです。
①:生き物汚れ(カビ、ヌメリ)
生き物汚れとは赤カビ、黒カビ、ヌメリのことです。『生き物』ですから放置すると増殖します。
お掃除難易度は高いです。特に厄介なのは根を張って繁殖力が高い黒カビ。
表面を中性洗剤で落としただけではその場しのぎ。数日でまた復活します。
塩素系漂白剤かアルコールで退治する必要があります。
②:水アカ
そもそも水アカって何 ?
水アカは水道水の中のミネラル分(カルシウムやマグネシウム、ケイ素など)が結晶化したものです。水が蒸発するとミネラル分が固まり水アカとなります。水アカはできた直後は簡単に落とせます。掃除をさぼり放置すると頑固な水アカになり掃除が大変です。
特にお風呂場では鏡に着く水アカが目立ってしまいます。
水アカの落とし方
①水アカはアルカリ性の汚れです。性質的に酸性の物質と混ざると中和がおこり分子構造がゆるみます。お風呂場掃除に適した酸性物質はクエン酸です。スプレーするだけより密着力がUPするキッチンペーパーで湿布するのが効果的です。
②こすり落としは言葉のとおりです。より硬いものでより力強くこすれば、「落ち」はよいですが素材を傷つけてしまうので様子を見ながら行いましょう。
ダイヤモンドパッドやメラニンスポンジ、クレンザーなどが一般的です。
③:石鹸カス
石鹸カスは洗剤の残りと水道水の中のミネラル分が結合して白いモヤーと広がります。
つきやすい場所:
- 床の端っこ
- 風呂の椅子
- オケ
- シャンプーボトルの底
汚れのレベルとしては落としやすいです。
場所別に解説|お風呂掃除のやり方
お風呂場は掃除をする場所の数が多いので「大変だなあ」と思いがちですが適した洗剤をかけてこすって洗い流すだけ、やることはシンプルなので難しくはありません。
それぞれの場所にあったトピックをマスターしましょう。
風呂場掃除で使う道具
掃除方法に入る場合に風呂場掃除に使う道具を紹介します。
バスタブ掃除
お風呂場で最も簡単な掃除がバスタブ掃除です。
バスタブとは浴槽のことです。
バスタブの汚れは皮脂汚れがほとんどです。
- 手順①浴槽全体にお湯をかける
汚れをお湯でふやかします。洗剤が伸びやすくもなります。
- 手順②洗剤をかけてブラシでこすり洗い
お風呂用洗剤をつけてブラシでこすり洗いで十分です。
念入りに洗う場所は、湯船の水面周辺。
皮脂は水に浮くので水面周辺がややザラザラします。 - 手順③シャワーで 洗剤をすすぐ
バスタブ洗いだけを考えれば強い洗剤はいりません。バスマジックリンなどの水切れが良い風呂用洗剤は水が排水溝からスースー流れて掃除が早く済みます。
壁・床掃除
お風呂場の壁は体を洗った際に飛び跳ねた汚れや石鹸がついています。
高さにより飛び跳ねる量が違います。 立った時に膝より上か下かを目安にします。飛び散りが多いのは膝より下の部分。このエリアは皮脂汚れや石鹸カスを養分にした黒カビやヌメリが多い場所です。
一方、膝より上の部分はカビの菌が潜むエリアとなっています。 そこまでは頑固な汚れになっていないので掃除も多少はしやすいはずです。
日常の掃除方法
- ①壁や床に浴室用洗剤をかけてこする
軽い汚れであれば洗剤でこするだけで十分に落ちます。壁の掃除は高いところから下に向かって行います。
- ②細かい部分は歯ブラシでこする
端っこの細かい部分などは使い古した歯ブラシを使うとキレイに落とせます。
- ③シャワーですすいで終了
こすって落ちた汚れをシャワーで流せば日常の壁床掃除は完了です。
カビやぬめりの掃除
風呂の壁や床の掃除をサボると赤カビ黒カビぬめりが発生します。これらは風呂場用の中性洗剤でこすり洗いしても死滅しません。
表面だけ綺麗にしてもすぐに繁殖します。根こそぎ退治するためには塩素系漂白剤を使います。
カビハイターなどの風呂場用カビ取り剤をかけるのも良いです。
ここでは割安な方法の液体塩素系漂白剤を薄めて塗る方法をご紹介します。
やり方:
- ①液体の塩素系漂白剤を水で薄める
500ccの水に塩素系漂白剤50ccを入れて10倍の希釈液を作る
- ②漂白剤をかける
柄付きのスポンジに漂白剤をつけ壁に塗り広げていく。 20分以上放置する
- ③シャワーで流して終了
これで除菌と漂白が完了です。シャワーで漂白剤を流して終了です。
お風呂の天井掃除
「天井なんて綺麗ですよ」と思う人も多いのでは?
一見きれいに見える天井ですが実はカビがたくさん存在しています。
天井のカビ対策をしないと天井からふわふわとカビ菌が落ちています。
こまめに風呂掃除をしているのに黒カビが目立ちやすい人は天井掃除が甘いかもしれません。
前に紹介したお風呂の壁と床を掃除と同じ手順です。
- 手順①漂白液を作る
桶の中に水を張りキッチンハイターなどの液体塩素系漂白剤を入れます。 濃度の目安は天井なら100倍に希釈。
- 手順②天井に漂白液を塗る
漂白液をお風呂場の天井に塗り広げます。こすって汚れを落とすのではありません。
まんべんなく塗ることで漂白剤の力でカビを死滅させます。 - 手順③20分間放置
浸透時間が長いほど効果は高いですが素材を傷めやすくなるので長くても2時間程度にします。
- 手順④水で流して終了
シャワーで流して終了です。
天井掃除の注意点は上を向いて作業するので漂白剤が目に入らないようにすることです。長い柄のブラシをつかったり、ゴーグルをかけて目に入らないように注意しましょう。
風呂場のドア掃除
風呂場のドア部分の主な汚れは、カビとホコリです。
お風呂場のドアの繋ぎ部分は黒カビが発生しやすいです。
場所柄、掃除がしにくいので気づいていてもやらずに放置しがちです。
黒カビは色素沈着を起こします。ずっとほったらかしにしておくと、黒く色が移ってしまいます。
こうなると漂白しても落ちません。
使う掃除道具:
- カビハイター
- 使い捨てできる布(ぼろ布でもティッシュペーパーでも)
- ニトリル手袋
軽くこするだけで落ちる埃や石けんカスをまずは落とします。
その上でカビハイター(塩素系漂白剤)をつかいカビを退治する。
排水口掃除
- ①排水口にたまった髪の毛や石鹸カスを取り除く
ビニール袋を手袋代わりに使って髪の毛などを袋越しにつかむ。終わったらビニール袋をくるっと反対側に裏返してそのまま捨てる。
- ②排水口のヌメリとりをする
いきもの汚れなので塩素系漂白剤を使う。5分から10分でカビは死滅します。
- ③シャワーですすぎ洗い
漂白剤をしっかりシャワーで流して終了です。
ちゃんと掃除をしても排水溝には毎日ゴミが流れるのですぐに汚れてしまいます。
こまめに掃除をせざる得ない場所です。
鏡の掃除
鏡にはウロコ状の水アカがついてしまいます。 水道水の中のミネラルが固まったものです。 出来たばかりであればスポンジでこすり洗いで対応できます。
長く放置した水アカは汚れが蓄積して頑固になっています。
そんな頑固な水アカにはクエン酸の力で中和で落とします。なぜなら水アカはアルカリ性の性質を持っているからです。
- ①クエン酸スプレーを用意する
水200ミリリットルに対してクエン酸小さじ一杯
作るのが面倒くさい人はこちらの商品が泡のスプレーになるのでおすすめ - ②キッチンペーパーに浸す
液体だと鏡から流れ落ちてしまいますのでキッチンペーパーなどを使いクエン酸が水アカに付着するようにします。
- ③流れ落ちないようにキッチンペーパーで湿布
鏡全体に隙間なくキッチンペーパーを張り巡らせます
- ④その上にラップを貼る (30分から6時間)
ラップをかけることで蒸発を防ぎます。
- ⑤こすり洗いをする
クエン酸の力でふやけた水アカを最後に擦り洗いして落とします。
こする道具はメラミンスポンジや先ほどまで貼っていたラップを丸めたものでもよいでしょう。 - ⑥シャワーですすぎ洗いする
最後にシャワーで洗いで水アカが取れているかを確認して終了です。
取れていない場合は日にちをおいて同じ作業をします。
水アカはできる原因が残った水なので、毎日のちょっとしたひと手間が大切です。 お風呂から出る最後の人がスクイーズなどで水気を切る作業をしましょう。
風呂場用小物
小さなお子様がいる家庭ではお風呂場にはおもちゃがたくさんあるのでは?
なかなか掃除ができていないとうっすら黒カビが発生していることも。
これらを一つ一つこすり洗いするのは大変です。まとめて掃除をします。
- 手順①浴槽に湯をためる
お湯をためます。残り湯を使っても洗浄効果に影響はないので大丈夫です。
ポイントは温度で40℃~から50℃が洗浄効果が高いです。 - 手順②洗浄液を作る
貯めたお湯に対して適量の酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)を入れかき混ぜます。
一般的な浴槽の容量は200Lです。 - 手順③おもちゃなどの小物類を入れる
洗面器やお風呂の椅子など小物類を詰め込みます。洗浄剤にしっかりと浸かるように軽く浮きやすいおもちゃは重い物で抑えるなどの工夫をします。
- 手順④お風呂追い焚きする
洗浄剤は40℃から50℃の水温の時に効果が高まります。そのため追い炊きをしましょう。また追い焚きをすることで洗浄液が配管内を循環するので配管全体の掃除になります。
手順を覚えてしまえばお風呂上がりに数分でできる作業です。
月に1度行うことでいつも綺麗な小物類を維持しましょう。
シャワーヘッド
一見汚れていないように見えますがシャワーヘッドも水アカや石鹸カスで汚れます。
2~3ヶ月に1度はシャワーヘッドの掃除をしましょう。
- 手順①クエン酸水を作る
水アカを溶かすためにはクエン酸。洗面器に水を張ってクエン酸を溶かします。容量の目安は洗面器に大さじ一杯。
- 手順②シャワーヘッドをクエン酸水に浸す
40度ぐらいのお湯に1時間つけおきましょう。
- 手順③水で流して終了
汚れが柔らかくなった後に歯ブラシでこすり洗いします。最後にシャワーで流して終了です。
ずっと放置していた水アカは固くなって一度で落ちないことがあります。 その時には日をおいてもう一度同じ作業するとすると落ちる事がほとんどです。
風呂釜の管の掃除
ジャバなどの専用洗剤のか酸素系漂白剤でも掃除可能です。
- 手順①浴槽内に水を張り酸素系漂白剤を入れる
浴槽内の給水口のより5cm上まで水をはります。残り湯でも問題ありません。
- 手順②追い焚きをする
パイプの隅々にまで洗剤が行き渡るように、追い焚きをします。
- 手順③汚れた水を一度捨てる
水を入れ替えるため、一度、水を捨てます。
- 手順④再び浴槽に水を張る
冷たい水を張りましょう。その後に追い焚きをします。
手順3から5を2回行って終了です。
これで風呂釜の奥のカビやヌメリを除去できます。
時間はかかりますが特に体力を使うわけでもなく掃除ができます。
換気扇掃除
お風呂側の湿度が極めて高いため換気が大切です。換気が不十分だとカビの発生を招きます。そのため換気扇を定期的に掃除をして換気能力を下げないようにします。
換気扇の掃除は難しいことはありません。換気扇の汚れの種類は主にホコリです。換気扇のフードを開けてティッシュペーパーでふきます。埃は乾いているなら軽く拭くだけでとれます。
水気を帯びているとべとっと伸びます。従って乾燥しているときに掃除をするのが楽です。
ホコリがなくなった換気扇。 綺麗な状態が長く続くようホコリ予防をします。換気扇ホコリ取りカバーです。
換気扇のカビ取り掃除
長いこと換気扇掃除をせず、カビが発生していることもあります。
その場合はカビ取りを行います。根こそぎやっつけるには塩素系漂白剤。
- 手順①換気扇のプロペラを外す
- 手順②漂白液に入れる
大きなオケに水をはり、ワイドハイターなどの塩素系漂白剤を入れます。
- 手順③つけ置きができない場合は、カビハイターをスプレー
取り外しができないとつけおきができないので、スプレーで対応します。
- 手順④15分、放置する
- 手順⑤水で流す
- 手順⑥乾かしてから取り付けて終了
マンションなど風呂場に窓がない家は換気扇の役割が大きいです。ホコリ取りを中心にしっかりやりましょう。
エプロンの掃除
エプロンとは風呂の浴槽の外側に貼られているパネルのことです。見た目を良くしたりお湯の保温効果を高めるためのパネルです。
めったに開けることがなくカビがびっしり繁殖しがちな場所です。めんどくさい場所ですが年に一度は掃除をしましょう。
- 手順①エプロンを取り外す
機種によってやり方は変わりますが取り外しが可能です。ネジを使う場合は失くさないように注意。また元の写真を取っておくと戻すときに便利です。
- 手順②エプロンを立てかける
浴槽内にタオルをしき、その上にエプロンを立てかけます。
- 手順③エプロンに塩素系漂白剤をかける
漂白剤をかけて黒カビを殺菌・漂白します。つけおきだけで取れない汚れは歯ブラシでこすって物理的に落とします。
- 手順④エプロンを取り付ける
カビの温床を作らないために、乾燥させてから取り付けること。
エプロンを開けての掃除は大変なので、防カビ剤を定期的に使い予防をしましょう。商品によりますが水素イオン効果は3ヶ月程度、効果が持続します。防カビ剤は煙なのでエプロン奥まで入り込んでカビを予防してくれます。
お風呂掃除の頻度の目安は?
掃除をする場所がたくさんあって、すぐに汚れてしまうお風呂場。
「キレイをキープするにはどの頻度で掃除をすればいいの?」と疑問に思います。
明確な決まりはありませんが「汚れがつきやすい場所は毎日、それ以外は週~月~年に1回」とシンプルに考えると掃除を続けやすいです。
お風呂場を汚さない予防策
予防策①:お風呂場にモノを直置きしない
スクイージーやブラシなどの小物をお風呂場の床に直接置くとカビやヌメリが発生しやすくなります。
100円ショップで売っているフック家バーにかけることで床に直接触れないように。
予防策②:最後の人は冷水シャワーをかける
冷水シャワーをかけることでお風呂の温度が一気に消えます。
カビは高温多湿を好みますので温度を下げることでカビが発生しにくくなります。
予防策③: 入浴のついでにながら掃除をする
お風呂で体を洗った後などのタイミングで少しでも掃除をすると意外と綺麗を保てます。ながら掃除をするためにはサットブラシやスポンジが取り出せるようにします。
手に取りやすい場所にフックなのでかけておきます。 床の汚れ程度なら体を洗った後のボディソープの残りでこするだけでも十分です。
予防策④:24時間換気をする
お風呂場で大変なのは湿度によるカビです。 カビの栄養源をへらすため換気扇を回しっぱなしにしましょう。 さらに窓を開けドアも開けておきます。換気扇をつけっぱなしでも電気代はほとんど変わりませんからご安心を。
お風呂場掃除をハウスクリーニングに頼む
家庭でできるお風呂掃除の方法を紹介してきました。とはいえ忙しい人やどうしても自分ではやりたくない人も言えるでしょう。そんな方にはハウスクリーニングのプロにお願いする方法がおすすめです。
ハウスクリーニングのプロだからこそお風呂場の汚れの性質に合わせ、くろカビや水垢を始め汚れを徹底的に落としてくれます。自分ではめんどくさいエプロン掃除屋換気扇掃除もピカピカになります。
一度プロの力を借りて綺麗にしてもらえればその後の維持は比較的簡単です。
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