掃除は誰でもできる事だけど、本当はどういう掃除が効率的なのかな?
洗剤一つとっても、
- ナチュラル洗剤の重曹が良い?
- 汚れ別に洗剤を使い分ける?
という意見があったり・・・・
結局のところ「何をどうするのが一番なの?」と思ってしまいます。
そこで本記事では、 掃除について科学的なアプローチから期待したいと思います。
汚れ落としは「物理」と「科学」をつかう
汚れを取り除くこと掃除といいます。
汚れの落とし方には「削る」「こする」物理的な方法と化学物質の洗剤を使う科学的な方法があります。
汚れの種類に応じて、物理と科学を使い分けるのが効率的な掃除と言えます。
具体的には、
- 物理的な力で汚れを落とす
- 科学の力で汚れを落とす
- 時間を味方に汚れ落とす
- 温度を味方に汚れ落とす
この4つから話をはじめます。
①:物理的な力で汚れを落とす
掃除といったらまずイメージするやり方ですね。
- はく
- ふく
- 吸い取る
- こする
- 削る
- 磨く
- つまみ取る
気合と根性そして時間をかければほとんどの汚れが落とせます。どれだけ時間がかかってもよければ、家の中のほとんどの汚れを雑巾と水で落とせます。
しかしながら体力勝負。
力任せの感が否めません。
また素材を傷める恐れも十分にあります。
ですから他の汚れ落とし方と組み合わせのが必要があります。
②:科学の力(洗剤の力)で汚れを落とす
科学の力とは洗剤の洗浄力を使って汚れを落とすことです。
洗剤にも色々な働きがあって、中和作用や還元作用、乳化作用など汚れの落とし方が様々です。
誰でも洗剤を使うと汚れが落ちるとは知っています。
しかし、どの汚れに対して、どの洗剤を使うかまで知らない人が多いです。
掃除上手な人は汚れの性質と洗剤の性質を知っています。そのため汚れを見極めて一番落ちる洗剤を選びます。
汚れの性質と洗剤について基礎的な理解をすると掃除がグンとラクになります。
③:時間を味方に汚れ落とす
「どれだけこすっても落ちなかった汚れが翌日もう一度やってみたら簡単に落ちた」
こんな経験はありませんか?
これは洗浄成分が浸透したか、水分をふくんで汚れが緩んだからです。掃除は短時間でさっさと終わりにしたいものですが汚れによっては 洗剤をつけて放置する技を使いましょう。
例えば
- 水につけておく
- 洗剤につけ置く
- 洗剤をスプレーしてしばらく放置
漬け置きは時間がかかるので掃除のスタートにやると良いです。
長時間つけおいても問題のない素材なら、前日の寝る前に洗剤をかけて寝るなども良いです。
④:温度を味方に汚れを落とす
物質は温度は高まると分子間の運動が盛んになります。
すると分子構造が緩み汚れが落ちやすくなります。要するに温度が高い方が汚れがスルリと落ちるということです。
そのため掃除のコツとしては、
寒い時間帯より太陽が昇った日中に掃除をした方が汚れが落ちます。
大掃除は年末にやる人が多いですが効率的ではありません。
汚れが硬いため掃除が大変です。
洗剤も温度が重要です。
一般的には40℃から50℃ぐらいで洗浄効果が高いものが多いです。
巷で評判の洗剤を使ったのにあんまり落ちない。
こういう経験をした人は40°50°ぐらいのお湯で溶かしたり温めて使ってみてください。
効率がよい掃除の基本ルール
少ない労力できれいになる掃除の基本ルールをマスターしましょう。
汚れに合わせた掃除方法を選ぶ
汚れにあわせた掃除方法のチョイスが大切です。
- 汚れを見極める
- 汚れにあった洗剤
- 汚れにあった掃除方法
これが一番ラク。
汚れにあった洗剤を使えば汚れはするりと落ちる。
相性の悪い洗剤を使っては、こすってもこすっても落ちないのです。
最低限の汚れについての知識を覚えましょう。その方があなたをラクにしてくれますよ。
汚れには酸性の汚れ、アルカリ性の汚れ、中性の汚れがあります。
油汚れは酸性の汚れ水垢や尿石はアルカリ性の汚れといった具合です。
汚れを落とすには反対の性質を持つ洗剤を使うことで中和反応を起こします。これが簡単に汚れを落とすコツです。
そのため下記の代表的な汚れと洗剤の種類を頭に入れましょう。
掃除に必要なものをあらかじめ準備
掃除に必要なものをあらかじめ準備する。
掃除を始めたのにも関わらず、道具を探したり、何度も取りに行く作業は効率が悪いです。時間がかかるだけでなくやる気が出なくなってしまいます。
いざ掃除を開始したら余計な準備に時間をかけずに一気に出来るように。
イメージは3分間クッキング。
汚れの周期に合わせて掃除
汚れが目立つまでの周期があります。その周期を考慮に入れて定期的に掃除をします。
毎日全力投球で隅々まで掃除はできません。
風呂場の 水アカ掃除 | 3ヶ月に1回 水アカは3ヶ月前後で目立ち始める |
風呂場の 徹底カビ掃除 | 半年に1回 定期的に防カビ剤を使うことで可能 |
トイレの 尿石おとし | 半年に1回 |
家の中のカビ対策 | 3ヶ月に1回 |
キッチンの換気扇 レンジフード | 半年に1回 油は6ヶ月で硬くなる |
窓 網戸 | 3ヶ月に1回 |
住まいの4大汚れ
汚れといっても、家の中には色々な汚れがあります。
- ホコリ
- 油汚れ
- カビ
- 水アカ
- 砂
- 糸くず・紙くず
- 尿
- シミ
- ヌメリ
- インク
たくさんある汚れの中でも特に部屋を汚すのはどんな汚れでしょうか。
それは、
- ホコリ汚れ
- 油汚れで
- 水アカ
- カビ・ヌメリの生きもの汚れ
です。
「4大汚れをどう対応するか」が掃除をラクにすることと密接に関係します。
- ついた4大汚れをどう落とすか
- 4大汚れをいかに予防するか
家を汚す主犯格をまずはやっつけましょう。
油汚れ
家庭の中の汚れの多くの部分が油汚れです。
- 調理で飛び散る油
- 手垢は油汚れ
- 車の排気ガス
- 食べこぼし
キッチンで調理をした際の油は加熱により気化します。気化して細かい粒子になった油は風に舞いコンロ周り以外の部分にまで付着してしまいます。
油汚れと言うとギトギトの状態をイメージしませんか?
軽く水拭きした程度では油が伸びるだけで落ちないあの状態。
あれが油汚れの厄介なところです。
油は時間が経つと酸化します。そうすることであのギトギト状態になってしまいます。
油汚れ落としのポイントは3つです。
- 油が飛び散ったらすぐにふく
- お湯を使い油を緩めて落とす
- アルカリ性洗剤を使う
油は酸化する前であれば水拭きでも落ちます。
料理中のスキマ時間や料理後にサボらずにコンロ周りなどをふきましょう。
油は温めると分子構造がゆるみます。 熱めのお湯で絞った布巾でふきましょう。食後の食器にこびりついた汚れもお湯をかけてから掃除しましょう。
油汚れの掃除方法
油は酸性の汚れです。
したがって反対の性質を持つアルカリ性の洗剤が効果的です。
アルカリ性の特徴を持つ洗剤はたくさんあります。今流行りのナチュラル洗剤としても重曹もそうです。
強いアルカリ性洗剤であるほど強力に落ちます。
家の中の拭き掃除をする際にも水抜きよりもアルカリ性の洗剤を少し含ませた布で拭きましょう。
ホコリ汚れ
どんなに家を綺麗に使ってもホコリを完全に避けることは不可能です。これはありとあらゆるところが発生します。ホコリと一口に言っても中身は、
- 砂埃
- ダニの死骸
- 綿ぼこり
- 何かしらの破片
- 油汚れや人間のフケや髪の毛、
- スギ花粉、
- カビの胞子
- 菌や微生物
何か一つの『ホコリ』というものがあるのではなく複合物なのです。
ですからホコリを発生をゼロにすることは不可能です。
次にホコリの持っている特徴をまとめます。特有の特徴を出すことで掃除をしやすくなります。
ホコリの掃除方法
埃の掃除方法についてのコツです。まずご安心ください。ホコリの掃除に関しては掃除難易度が低いです。
軽いホコリですから簡単にすいとって基本的には終わりです。
- クイックルハンディて壁や棚のホコリを絡めとる
- クイックルワイパーなどの床用モップで集める
- 掃除機で吸い取る
- ティッシュや雑巾で拭き取る
ホコリ汚れの予防方法
ホコリは綿ぼこり、砂ホコリ、ダニの死骸、髪の毛、ゴミクズ、あらゆるものと混ざってできています。「構成割合が高い綿ぼこり」を発生を抑え掃除をラクにしましょう。
- 予防①合成繊維素材に切り替える
綿ぼこりが出るのは洋服や布団やソファーカーペットなどの綿製品からです。ホコリの出にくい『ナイロン』や『ポリエステル』の合成繊維素材に切り替えます
- 予防②換気でホコリを出す
布団の上げ下ろしの際には窓を開けて空気の流れを作ります。舞い上がったホコリを外に出します
- 予防 ③静電気を防止する
ホコリは静電気があるところに簡単にくっつきます。そのため静電気を抑えるとホコリ対策になります。コンディショナーやリンスを少し含ませて水拭きして静電気を防止
カビ(生き物汚れ)
家の中の代表的な汚れを次は生き物汚れです。いきもの汚れの代表的なものとしては下記の通りです。
- 赤カビ
- 黒カビ
- バイオフィルム
- 雑菌
カビだけでも2000種類以上もあるとも言われます。
カビや雑菌は、高温多湿を好みます。
- 気温25°以上
- 湿度65%以上
- 栄養
- 酸素
特徴は生き物なので繁殖することです。掃除をさぼるとドンドン増えてます。
表面だけサッと汚れを落としてもダメ。死滅させなければまた繁殖します。
生き物汚れの掃除方法
家庭の中で発生しやすいのは「赤カビ」と「黒カビ」です。より生命力が強いのが黒カビです。
したがって黒カビまでしっかり退治できる掃除をしておけば赤カビは発生しません。
黒カビを退治する方法①:塩素系漂白剤
- 塩素系漂白剤で5分以上侵食
- アルコールスプレーをかける
効果が強力なのは塩素系漂白剤です。商品名ではキッチンハイターやカビハイターなどです。塩素系漂白剤をかければ確実に死滅します。
注意点は強力な成分のため取り扱いに注意が必要ということです。
黒カビを退治する方法②:アルコールスプレー
扱いやすいものとしてはアルコールスプレーがあります。アルコールスプレーに含まれているのはエタノールという物質です。カビ取りなどの除菌で使う際には80%程度のアルコール濃度が良いです。無水エタノールと言う濃度が高すぎるとスプレーした瞬間に揮発して除菌効果が弱いのです。
アルコールスプレーはカビなどの生き物汚れを除菌することが可能ですか漂白まではできません。黒カビを放置しておくと素材が黒ずむことがあります。その汚れはおよそ系漂白剤であれば落とせますがアルコールスプレーでは落とせません。
またアルコールスプレーは塩素系漂白剤に比べた時に金額が高いです。お風呂場など広い場所をアルコールスプレーだけで貯金しようとすると高くつきます。
従ってアルコールスプレーを使った生き物汚れ退治は冷蔵庫の中や電子レンジの中などデリケートな場所に使うという使い分けがおすすめです。
水アカ汚れ
水アカと言ったらお風呂の鏡屋水回りの下欄につく白いうろこ状の汚れ。
水アカの原因は水道水の中に含まれるマグネシウムやカルシウムなどのミネラル。残った水が蒸発した後に残ることでできます。
出来たばかりの水アカは軽くこするだけで落とすことができます。ところが掃除をせずに放置しておくと水アカの上に水がが蓄積して固くカリカリとした水アカに変わってしまいます。
私たちの生活に水は不可欠なものであり家の中にはトイレお風呂場キッチンと水を使う場所は複数あります。
ですから水アカ対策をしっかり取れると家の中で必ず使う場所がピカピカきれいでとても美しさを上げてくれます。
そのため日頃から水をのこさない習慣があると水アカがつきにくいです。
ついてしまった水アカを落とす方法は2種類あります。
- 酸性の力で中和して落とす
- 物理的にこすり落とす
水アカの掃除方法
酸性で中和する
水アカはアルカリ性の性質を持った汚れです。そのため酸性の洗剤を使うことで汚れが柔らかくなります(中和反応)。こうなれば軽くこするだけで水アカを落とせます。
酸性の性質を持つ洗剤としては、
- クエン酸
- トイレのサンポール
- 茂木和哉(水アカ用の酸性洗剤)
- お酢
物理的に削る
水アカは固いものでこすり落とすことが可能です。
- ダイヤモンドパッド
- 研磨剤
- メラミンスポンジ
- アルミホイール
などです。
この方法の注意点は素材の表面に細かい傷をつける可能性があることです。目には見えなくとも小さな傷が増えると隙間に汚れが溜まりやすくなります。そうすると次回以降の掃除がもっと大変になってしまいます。こすり洗いは確実に落とすことは出来ますが、クエン酸等で落とせなかった時の最終手段の位置づけが良いでしょう。
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